12/01/23-12/01/29
シブヤ大学
―シブヤがまるごとキャンパスというコンセプトの『シブヤ大学』の講義の中から、シブチャンスタッフが実際に講義を受講しレポートするコーナーです。―
■講義名:明治神宮ナイトウォーク! ~光の「代々木の杜」を歩く~
■講 師:林 康裕氏
■日 時:2008年10月29日(水)18:30~21:00
■場 所:明治神宮の森
「明治神宮」は、明治天皇と昭憲皇太后を祀る神社として1920年に創建されました。そして今年は、大正9年の御造営後に戦火で焼失した御社殿が復興してから50年という節目の年にあたります。10月31日・11月1日、明治神宮では記念すべき「御社殿復興50周年記念事業」の一環として日の出日の入りと共に開閉してしまう門を開き、夜間に特別なライトアップを行う明治神宮夜間特別ライトアップ「アカリウム」を開催。その前々夜に、明治神宮とシブヤ大学のコラボレートとなる特別授業を開催ということで、とても楽しみにしていました。
明治神宮から空高く放たれる青い2本の光で作り出された“光の鳥居”と、グラデーションに輝く提灯に迎えられながら鳥居をくぐり中へ入ると・・・そこには「杜と光」の織り成す幻想的な世界が広がっていました。今回の講師は、「代々木の杜」からどんぐりを採取し、次世代に向けて自然との係わり合いを提案しながら、植樹活動を続けるNPO法人「響」の林代表。「杜と光」をテーマに、林先生のお話を聞きながらの明治神宮ナイトウォーク、いよいよ始まりです!
青くライトアップされた参道をゆっくり歩いていると、神橋に辿り着きました。森を潤し生命の象徴となる水。水の内側は神の宿る神聖な場所とされているのだそうです。「神宮の杜」から湧き出る聖なる水の音を聞きながら、静寂な参道をさらに奥へ。「代々木の杜」は87年前に、全国から寄せられた10万本・300種類の献木と延べ11万人の青年ボランティアによって作り上げられた人工林。大都市の中心に、これだけ大きな人工林がある国はありません。「人の手を加えずとも、いつまでも変わらぬ森であるために」と考えられて作られたこの“永遠の森”は、誰の手にも触れられることなく、今もなお植林当時のままの姿で生き続けています。
少し進むと、右手には日本酒樽、左手にはワイン樽が飾られてある参道が。神社には、お米に対する感謝の気持ちを表して日本酒が飾られていますが、ワイン樽とは一体なぜ。林先生のお話によると、地方から献上された日本酒、海外から贈呈されたワイン、共通していることは、どちらも蒸留酒ということ。そして、和と洋が結びついた明治時代の文明開化を象徴して、日本酒樽とワイン樽が向き合って並べられているのだとか。こんなに深い意味があったとは驚きです。
そして、檜の大木からなる第二鳥居をくぐり、いよいよ御本殿へ。その前に、まずは手水で心身のお清めをします。水は穢れをとるもの。正式な手水の仕方を教わり中へ入りました。ライトアップされた御本殿の荘厳さ・・・目の当たりにした時の感動は、今も忘れることができません。
最後は、場所を文化館にうつし、明治神宮の復興から現在までの移り変わりについてのパネル講義と林先生からの挨拶で明治神宮ナイトウォークは終了。“響”の代表を務める林先生の御祖父様は、代々木の杜造営時の青年奉仕団として奉仕していたのだとか。生前に聞いた当時の苦労や感動話に刺激を受け、林代表は今も響の活動を続けているのだそうです。
今回の特別授業に参加させていただいて、「明治神宮」の歴史や意味を知ると共に、「代々木の杜」の新たな一面にも触れることができました。照明デザイナー面出薫氏により演出された光の「代々木の杜」は、いつもとは違った神秘的な表情を魅せていて、とても美しかったです。
静寂・荘厳という言葉が似合う、都心にいることを忘れさせてくれる「明治神宮」。そして、何時でもみんなを温かく迎え入れてくれる「代々木の杜」。まさにそこは、都会の“オアシス”といえるでしょう。この貴重な経験をさせて頂いたことで、「明治神宮」と「代々木の杜」は、私にとってもかけがえのない存在となりました。



















