12/01/23-12/01/29
シブヤ大学
―シブヤがまるごとキャンパスというコンセプトの『シブヤ大学』の講義の中から、シブテレスタッフが実際に講義を受講しレポートするコーナーです。―
【9月のシブテレ受講講義】
■講義名:私がおばあちゃんになったら
~備えあれば憂いなし、介護のココロエ。~
■講 師:福住尚将
■日 時:2007年9月15日(土)10:30~12:00
■場 所:電力館/TEPCOホール(8階)
今回の講師は、「いつでも笑顔で楽しいカイゴ」がモットーの福住尚将(東電パートナーズ所属)先生。若い先生(29歳)が考える“楽しいカイゴ”とは?
まず初めに不自由さを体感してみました。「見えづらいってこんなこと」というお話では、生徒全員に両端に穴を開けた名刺サイズのカードが配られました。その穴を両目に近づけてみると、中心がぼやけ視界がとても狭くなりました。これがお年寄りの視界なのだそう。先生が生徒さんにマイクを向けると「あまりにも視界が狭くて生活がしづらそう」「段差に躓きそう」との意見が。とても簡単な方法ですが、見えづらいという事をすごく実感できました。また、歳をとると段々高音域の音(子音)が聞こえづらくなるそうです。アシスタントの方が低い音域の音(母音)で自己紹介をしたのですが、全く分かりませんでした。私達の声がお年寄りにはこのように聞こえているのだという事を初めて知り、驚きました。この他にも、渋谷の街を実際に車イスで移動し、車イスから見た視界を撮った映像も流れました。圧迫感があり、歩いている人達の荷物が顔の当たってしまうのではないかと、ヒヤヒヤしてしまいました。
私達が普段何気なく過ごしている街中でも、お年寄りや障害者の方にとっては危険や不安がいっぱいあるという事を改めて感じました。
「介護サービスは究極のサービス業」という先生。介護というと“してもらっている”と受身になりがちですが、本来、ケアマネージャーや事業者は、利用者が自由に選択できるものなのです。「話し合い、理解を深め、(利用者の)思いを酌んでくれる介護を求めて欲しい」と先生は訴えていました。先生が介護をする時に一番大切にしているのは「会話」だそうです。利用者本人やその家族の方と会話をする事で、“その方らしい生活”を支えるあたたかい介護が出来るとおっしゃっていました。熱心な先生とそのお話を一生懸命メモにとる生徒のみなさんの姿から、高齢化が進む日本においての介護の必要性と重要性を強く感じました。
先生が、講義の最後におっしゃった「幸せになれるところに介護がある」という一言がとても胸に響きました。不自由な生活の中でも感じられる幸せや喜び。そのお手伝いをする事が、先生方介護士の幸せでもあるのかなあと思いました。“楽しいカイゴ”とは利用者と提供者の間にある信頼が生む“幸せのかたち”なのではないでしょうか。


















