12/01/23-12/01/29
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監督
フレデリック・ワイズマン
キャスト
マニュエル・ルグリ
ニコラ・ル・リッシュ
マチュー・ガニオ
アニエス・ルテステュ
他エトワール全員ブリジット・ルフェーブル
配給
ショウゲート
上映館
Bunkamura ル・シネマ 他
ジャンル
バレエ・ドキュメンタリー
客層
20代~50代 男性:女性(2:8)
グッズ
プログラム・サウンドトラック等(詳しくは劇場にお問い合わせください。)
穴場の時間
先行上映が始まったとたんに大反響!ロングラン上映となった今も席の埋まり方はかなりのもの。他の映画とは違い、朝型の客層が厚いのか、朝と昼の2回の上映が混み合う様。平日の夜の回なら、多少早めに行けば席を確保できるでしょう。前売を持っていても早めに受付を済ませることをおすすめします。
ときには「厳しすぎるわ」と漏らしたり、振り付けの真意が掴めず苦悩する姿も見せながらも、公演本番では積み重ねた苦労を微塵も感じさせず美しく輝く・・・これぞ芸術!
◆ストーリー◆
300年以上にわたり、バレエ界のトップに君臨し続けているパリ・オペラ座バレエ団。入団を許されるのは、幼い頃から厳しい教育を受け、競争に勝ち抜いてきたバレエ・エリートだけで、入団してからもいくつもの試験に合格しなければ、上には昇れない。エトワールと呼ばれる、まさにトップの中のトップダンサーたちは、どんな特別な練習をしているのか?その神秘と謎に包まれた内部を、ドキュメンタリーの巨匠フレデリック・ワイズマン監督が赤裸々に描き出す。練習風景、リハーサル、公演はもちろんのこと、企業としてのパリ・オペラ座自体の秘密にも迫った豪華で驚きに満ちた160分。84日間にも及ぶ密着撮影で、誰も見たことのないパリ・オペラ座のすべてが今明かされる―。
◆見所ポイント◆
大きな話題を呼んだバレエ・ドキュメンタリー映画『エトワール』から7年。再びパリ・オペラ座の姿が世界に公開されました。“エトワール”をはじめとしたダンサーの美しさや葛藤、人間臭さに迫った『エトワール』に対し、バレエに対して専門的な知識を持たない“一演劇ファン”として、この「パリ・オペラ座のすべて」は予想とは少し違った衝撃的なものでした。実に160分にも及ぶ大作。観終わった後、眼球がすごく疲れていて、それと同時に心にもズシっと重いものを感じながら、それが何なのかはしばらく認識できず・・・。ただ、素晴らしいものは素晴らしい、パリ・オペラ座が唯一無二であることだけは明確でした。
全ての演出が削ぎ落とされ、カメラの前にあるものが全て。ナレーションやインタビュー、カメラを意識した映像は一切なく、画面に表示されるのはダンサーの名前だけ。淡々とまわされ続けるカメラの前で、レッスン、リハーサル、公演本番をこなしていくダンサー達。そしてそんなダンサーを支え、300年の歴史を守りながらさらに発展させるべく策を練る運営スタッフ達や衣装を紡ぐ職人、照明、清掃員。その全てがリアルな姿であり、その映像の紡ぎ方にドキュメンタリーの巨匠と呼ばれるワイズマン監督の技量を感じます。また、自分に役が付くことを告げられたダンサーとそれを告げた芸術監督が、互いに言葉を慎重に選びながら話す場面も印象的でした。パリ・オペラ座を形成する人物の人間力の高さを見た気がします。
劇中に出てくる演目は、誰もが知るクラシック・バレエの名作「くるみ割り人形」からコンテンポラリー作品まで様々ですが、特に重点を置かれていたのがコンテンポラリーでした。その中で、もちろん身体能力や技術力の高さやアーティスティックな振り付け、演出はもちろん言葉もない程見事なのですが、「これがバレエなの!?」「声を出していいの!?」と衝撃的なシーンがかなりあり、これはきっとワイズマン監督にとっても見せたかった部分なのではないでしょうか?創り上げられた美しさを見せるものだと思っていたバレエで、こんなにも人間の奥深いものを見せられるとは、驚きを通り越してショッキングな程でした。
そして何より、エトワールを夢見て一切の妥協をしないダンサー達の図りしれない努力、稽古でコーチから次々に課せられる要求に身体を反応させる集中力、その意識についてくる身体能力。40歳で定年を迎える彼らは、ときには「厳しすぎるわ」と漏らしたり、振り付けの真意が掴めず苦悩する姿も見せながらも、公演本番では積み重ねた苦労を微塵も感じさせず美しく輝く・・・これぞ芸術!
芸術を目にしての感じ方は人それぞれ。みなさんはどう感じるでしょうか?



















